SH-39
OC格子シャツ
経糸、緯糸共にオーガニックコットンのスラブ糸を使用しています。通常の機械紡績のスラブ糸は凹凸が均一なのですが、こちらの糸は職人の手により、まるで手紡ぎのように不均一で、太細の差が最大約3倍と極端な凹凸感が生まれています。シャトル織機を独自に改造したレピア織機で織ることで、糸に強いテンションがかからない柔らかな生地が表現されて、まるで手織りに近い風合いとなっています。
シャツは現代の民族服を構成する洋服としての提案になります。構成は洋服のルールに則りながら、極力デザインを削ぎ落とし、機能性に基づいたパターンメイクとしています。具体的には袖山をいせ込み、袖底を高めに設定することで腕周りの運動量を、背中のヨークにタックやギャザーではなく、いせを入れることで背中の運動量を確保しています。定番のSH-03よりも若干ゆとりを持たせたシルエットです。ボタンには水牛の角を用いて全て手縫いで付けています。