京都の左京区元田中にある花道家元、未生流笹岡の稽古場として建てられた、未生会館の別館（昭和46年築）に位置しています。

2階の店舗は新品のみを揃えた一般的な直営店とは異なり、お客様から買い取った衣服を修繕・染め直し・洗濯した再販品をはじめ、量産の為のサンプル品やB品といったブランドの運営上発生する、一般の流通には乗らない衣服も通常の商品と併せて陳列しています。

また1階では平日に修繕の様子を公開し、修繕・染め直し・買い取りも店内で承る事で、製造から販売、販売後のケアに至るブランドの全体像を感じていただけます。

店舗の設計はikken設計室、施工はヤマサキ建築事務所、左官は田中昭義左官が手掛けております。

建材には自然素材である京都の土や、栃木の大麻の他、竹、木材、石灰を多用しています。決して頑丈で変化しない素材では無いのですが、衣服と同様に修繕が可能で、衣服同様に経年使用における価値、修復を繰り返しながら使い続ける価値を空間として体感いただけるようになっています。

部分的に見える土壁の内部の木舞は背景を見せることのメタファーとなっており、また、店舗もMITTAN製品同様に解説サイト（当サイト）が設置され、素材や生産の背景を確認できるようになっています。