ウール・獣毛製品の保管
ウール・獣毛製品は、日常は着用後すぐにハンガーに掛けて湿気を逃し、直射日光を避けた風通しの良い場所で陰干ししてください。その後、専用の柔らかいブラシや軽くはたくことで表面に付着したホコリや皮脂汚れを落とし、毛並みを整えたうえで、2~3日ほど休ませると毛玉や型崩れを抑えられます。
ウールや獣毛はタンパク質であるケラチンを主成分とするため、ケラチンを餌とする衣類害虫に食害されやすく、小さな穴や表面の損傷を招くことがあります。こうした害虫は高温多湿の環境下で活発に繁殖する傾向にあります。
長期保管の前には手洗いやクリーニングで必ず汚れや汗ジミを丁寧に落とし、完全に乾燥させてください。その後通気性のある不織布袋や密閉可能なコンテナに収め、保管場所は温度20℃以下、湿度65%以下を目安に管理します。季節の変わり目には一度取り出して陰干しし、変色や虫害の有無を点検することで、長く美しい風合いを保つことができます
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